知的障害者の福祉に関して、ここ数年、知的障害者の自立が唱えられてきています。
一概に自立と言っても障害のレベルはまちまちであり、自立が困難な青少年も多くいらっしゃいます。
自立可能な青少年の育成は無論のこと、この自立の困難な青少年のレベルアップを図ることが最も重要であると理解します。
一方、諸外国に目を向けますと米国では、チャレンジッド本人の個性を伸ばす為のケアーと、周囲の人々が彼らを支える仕組みが出来ており、障害を持つ青少年がのびのびと生活しております。
これと同じことを我が国において実践するには、社会全体でチャレンジッドを支える仕組みと、彼らの周りにいらっしゃる方々のチャレンジッドに対するマインドの向上が必要となってきます。
このような背景に鑑みて、高収入を実現した米国ハワイ州の作業施設の実情とハワイ州が実施している個人能力向上を主眼においた教育制度、就学時間(就労時間)後の個人の特性にあったマン・ツ−・マン指導法による余暇活用制度を知り、日本においても実現していくことと、国際交流を通して知的障害者の国際性を高めることは言うまでもなく、米国の知的障害者家族、養護学校教職員、施設職員との交流に依って互いの知的障害者に対するケア−のレベルアップにも役立たせることは、本当の意味での知的障害者の自立を図る為に極めて有意義なことです。
その為に、私達は「特定非営利活動法人知的障害者国際交流機構」を設立し、国際交流プログラムの参加者を募り、非営利団体として数種類のプログラムを通じて国際交流活動に貢献しようとするものです。これらの活動の目標は、日本の知的障害関係者へ、諸外国(特に米国ハワイ州)の知的障害者の家族、養護学校教職員、施設職員との交流による積極的な情報交換の場を提供し、高レベルの知的障害ケアーの確立を図ること、日本と諸外国(特に米国ハワイ州)との国際交流プログラム参加青少年の国際性を養うこと、国際交流プログラムを通して、日本と諸外国(特に米国ハワイ州)の知的障害者の雇用拡大に貢献すること等々、広く公益に寄与するものとします。